
ドイツ語を勉強しています、と言うとよくその動機について聞かれる。
答え方は三通りある。
①Mein Kampfを読みたかった、とトリッキーなことを言う。
②昔フランス語が嫌いで、フランスと歴史的に軋轢が多々あった国といえば紛れもなくドイツ。なので対抗言語としてドイツ語を選んだ。
元はと言えば中学生の頃、学校でフランス語を”勉強”していてその先生の教え方も、教科書も嫌いだったことがある。
そこで言わば反骨精神のようなものが芽生え、苦痛だった授業をバネにドイツ語に励むことになる。
結果的に、学校での外国語の学習は全く効率的ではなく、自分の意思を持って独学及びマンツーマンのレッスンを受けながら学んだ方が遥かに効果的だということを、身を持って証明することになる。
③ドイツの大学に通うという夢があった。
これが一番真面目な答えで本心だ。
しかし結局は入学条件の一部を満たすことができず断念することになり、ドイツ語力だけが残ったという展開になった。
ドイツ語を勉強し始めたのは、中二か中三の頃。
当時はあまり真面目に取り組んでいなかった。
独学しながら、ドイツ人から週一でマンツーマンレッスンを受けていた。
しかし2017年頃(17歳)、ある日急に「あれ、結構喋れるじゃん!?」と気づいた瞬間があった。
学習曲線の急成長するポイントに到達したことを実感した。
2018年にGoethe B1を受けて、無事受かる。
そう、最初の4年ほどは結構ダラダラしていたのだ。
そこから6年ほどはB1を維持することだけは怠らないようにしていた。
ドイツ語はゼロからB1に到達する方が、B1からC1までの道のりよりも大変だと思う。
それはどの言語についても普遍的な法則な気がする。
特にドイツ語は、基礎文法が結構難しいからだ。
特に形容詞の絡んだ定冠詞・不定冠詞の格変化をマスターするのには本当に根気強さと時間が必要だ。
ここさえクリアすれば、あとはぶっちゃけ語彙力増強すればC1の攻略はできます。
そこで思った。
B1に受かって、それ以上磨かないことはとても勿体無いと。
2024年の4月ごろから約半年間、ほぼ毎日約6時間勉強した。
ひたすら散歩しながらEasy Germanのポッドキャストを聴いて、Deutsch mit Marija(有料ですが、超おすすめです)のC1コースを受け、最低週一でドイツ人に会って言語交換をするという日々を送った。
分からないことは複数のドイツ人に質問を分散し、AIも活用して疑問を解決していった。
日常生活で常に、「今言ったこと、思ったこと、これをドイツ語で言えるか?」というテストを常に自分に出す。
分からなければ、DeepLに言いたいことを英語で入力し、ドイツ語に訳す。
日本語から訳しても良いが、英語の方が速くタイピングできるので。
これで自然な表現を学ぶ。
一心不乱に情熱を注いだ。
一旦離職していたからできたことだ。
そして2024年の秋。
Goethe C1を受けに赴く。
IELTSを受けた時に緊張をほぐすためにしたことをここで再び実践する。
それは他の受験者に話しかけてスピーキングのウォーミングアップをすること。
これが本当に大事で、少し喋っておくだけで全然違う。
話を聴いてみると、ドイツ語の先生になりたくて、ドイツで修士課程を履修するためにC1が必要と言っていた。
おそらく趣味でC1を受けにきた人はほとんどいなかっただろう。(笑)
リスニングは美しいHochdeutsch(標準語)で、なおかつ問題によっては二度音声を聞けた。
雑音なし、アクセントなし、そして二度も聞けるという環境は本当にありがたい。
実践ではそうはいかない。
リスニング、リーディングをなんとか乗り切る。
リーディングについては当たり前ではあるけれど、本当によく読まないと難しかった。
文法的にこれはあり得ない、という判断をして消去法も用いる。
ライティングは終盤でだいぶ時間に追われ、確か上司にあるメールを書くという問題だったのだが書体がだいぶ乱れていた。(笑)
スピーキングはなかなか手強かった。
かなり緊張もしたし、なんと与えられた時間を余して、これで以上ですと言ってしまった。
自己採点ではスピーキングが一番低いだろうと思っていた。
しかし結果はスピーキングが一番だった。(89点)
とにかく難しい単語をいっぱい使ったのだ。
もはや一分間に何個難しい単語を引っ張り出せるかという趣旨のゲームをしていたようなものだ。
それによって他の減点をカバーしていたようだ。
一つだけ覚えているのは、
Man kann sich nicht anmaßen, anderen Leuten vorzuschreiben, wie sie sich ernähren sollten.
これを話の流れの中で良いタイミングで言えた。コンディションが整っていた。
全てのセクションで70点以上取れていて本当に嬉しかった。
スピーキングはとにかく難しい単語を随所に使ってください。(笑)
C1に受かった皆さん、本当によくがんばりましたね!!!
C1を目指している皆さん、地道な努力がきっと実ることでしょう。